今日は作業療法士向きの内容です。
以前、自動車運転リハ研究会で小川OTが報告したものです。
症例数が多ければ、統計学的な処理といきたいところですが、まだ10例程度ですので、単純にプロットしました。
それでも、何となくこのグラフから意味がとれそうに思うのは私だけでしょうか。
そのグラフがこちら
今までに9名実車評価にいきましたが、GとHの患者さんのみ、追加講習が必要という指摘を受けました。従って、この2名がすぐには自動車運転困難と考えると、各心理検査でこのくらいの点数があれば、運転再開できるというものが見えてきそうです。
コース、WAIS-Ⅲ、TMTを実車評価前に検査しています。
WAIS-Ⅲは基準値附近に集中してしまっていますが、KOHSやTMTは組み合わせると自動車運転可否を判断する基準にも使えそうです。
CATは1個以上を判断基準とすると、おおよそ半数が引っかかり、これだけで、判断するのは難しそうです。しかし、TMT-A、TMT-B、KOHSを組み合わせると実車評価に進むための基準に使うことができそうです。
こんなにキレイに分かれるとは思いませんでしたが、グラフにしてからものを考える事で、整理がつきやすくなるということもありそうです。
記事:部長さかもと