
以前、告知した研修会ですが、先週の土曜日に開催しました。新潟リハビリテーション病院の言語聴覚士の先生に講演をいただき、失語症患者さんが運転を再開するケースを見せていただきましたが、教習所で運転技能講習を受けるだけでも、大変であるという現実が良くわかったように思います。
通常、リハビリでも二重課題というような練習を患者さんに課すことがあります。これが、教習ということになれば、言葉が十分に理解しがたいことに加え、自動車運転も並行して実施しなくてはならないことになり、かなりの精神的負荷が加わることが懸念されます。
患者さんはほとんどの場合、タクシードライバーなどではありません。従って、運転中にここを右に入ってくださいと言われることは無いでしょう。
まずは運転の計画を教官・ドライバーと一緒に話し合ってから、教習に望んだ方が良いと思われます。
また、症例検討の場面では、演題発表したOTに質問をいただき、幅広い知識の一端がうかがえました。特に、机上の評価から実車教習に期間の空いた症例では、”IADLの部分で、普段の過ごし方について変化があったか”について熱心に聞かれていました。
確かに自立度の変化や社会交流の頻度などが大きく変化した場合、結果、高次脳機能が変化する事も多いからです。
また、今回は機器展示もあり、実際の写真は撮っていませんが、ブース参加された機器を少し紹介したいと思います。
1.FUJICON(富士オートサービス)


アクセルを左にしています。
2.HONDAセーフティーナビ


OS10になったそうです。
3.竹井機器工業
簡易自動車運転シミュレーター(SiDS)


こちらは診断の補助に使えるそうです。
まだ、ご紹介したいものがありますが、今日はこのくらいにします。
当日は参加者102名でした。参加者の皆様、ありがとうございました。
当日は参加者102名でした。参加者の皆様、ありがとうございました。