さて、今回は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリ以外の時間で当院が行っている関わりがあるので説明したいと思います。
当院の回復期病棟では、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による3種のリハビリがあり、合わせて最大で3箇所のリハビリができます。(疾患や処方されているリハビリの種類等により異なります)
しかし、食事時間を除いて日中の活動時間のうち大半はリハビリ以外の時間です。
もちろん、その間に入浴や診察・処置、面会等が入ることがありますが、予定のない時間もかなりできると思います。
何もしない時間って、自分から何かしようとしなければ大概の人は寝てしまいますよね・・・
このような時間を利用し、当院ではできるだけ身体や脳を使って頂こうと以下のような関わりを行っています。
①健康運動指導士(MST)による、集団体操、リハビリテーションスポーツ、プール運動など
②看護師の付き添いがついた病棟内の歩行練習
※①②はリハビリ担当者からの依頼を元に主治医の指示が出た場合に限ります。
③各リハビリ担当者から出された自己練習
(特に言語聴覚士からは自主練習用の脳機能リハビリのプリントが渡されることが多く、皆さん、病室や食堂を利用して取り組んで頂いています)
④食堂での余暇活動
職員が中心となり、塗り絵やちぎり絵、集団体操などをします
⑤リハビリ担当者が決めたスケジュールに合わせて、離床時間の管理
理学療法士・作業療法士が中心となり、リハビリの合間にも体力に合わせて起きる時間を作れるように写真のようにスケジュールを決め、それを基に患者さんに起きてもらいます。
以上のように、当院では個別リハビリ以外に行っていることが多くあります。
リハビリ時間以外の時間を使って、患者さんの生活リズムを改善し、体力が戻るように、スタッフ一丸となって頑張っています。
当院に転院してこられた患者さんから、「ここのリハビリは厳しいって聞いて、覚悟してきたんだよ」というお話を聞くことがありますが、このような取り組みも関係しているのかもしれません。
個々の患者さんの身体機能や体力等に合わせて行っていますので、「厳しい」ことを心配する必要はないと思います。
記事担当 ST茂木