群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

血流改善に対する歩行の意味

 ふくらはぎは第二の心臓といわれていますが、ご存知でしょうか。

 血液は、心臓のポンプ作用によって、全身に必要な栄養や酸素を届けていますが、酸素などを届けた後、二酸化炭素と老廃物を受け取った血液は静脈を通って再び心臓の方に戻ってきます。


 重力によって下半身では血流が下りやすく、上りにくくなっています。

 そこでふくらはぎの筋肉がポンプとなり、心臓へ再び血流を戻しています。

 

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図 ミルキングアクション
静脈には弁があるので血液は下に戻りにくくなっています。
しかし、戻る力は不十分なのでここで筋活動を行う事で血液が上に押し出されます。


 足の筋肉は収縮や弛緩を繰り返し、血管を圧迫して心臓に戻ろうとする血液を上に押し上げています。

 この足のポンプ作用の事を、「ミルキングアクション」と呼びます。

 牛の乳を絞るような感じで、足の筋肉が絞られるように血液を上へ上へと押し出すことからこのように呼ばれているようです。

 特に、ミルキングアクションにとって大切になるのがふくらはぎの筋肉です。

 そのため、ふくらはぎの筋肉を動かす運動を普段から行っていれば血液の循環も自然とよくなり、第二の心臓として働いてくれます。


 このミルキングアクションの働きを改善するのに良い運動と言われるのがウォーキングです。


 しかし、普通の歩き方ではこの筋活動が不十分な場合があります。
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 この絵は高齢者と若年者の歩き方の違いを表しています。高齢者では歩幅が小さく、ふくらはぎをあまり使わない歩き方になっている方が多いです。そこで、若い方のように歩幅を少し拡げて歩くことが大切です。

 歩幅は拡げるだけでなく、股関節伸展させ(足を後に蹴り出す)、蹴り出す際には踵が上がるように心がけると良いでしょう。

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 ヒラメ筋と腓腹筋というのがふくらはぎの筋肉ですが、足が体より後にいったときに活動するのが特徴です。

 患者さんでもこの筋力が大きく低下し、かかとが上がらず、べた足で歩いている方を見かけます。筋力強化と合わせ、歩幅の拡大も合わせて取り組むと血流改善にも良い効果があるでしょう。