ある研究で立ち上がりの動作回数と歩行自立度の関係を表したものがあります。
10秒間立ち上がり回数と歩行自立度ですが、
歩行実用者 歩行・車いす併用者 歩行非実用者
起立5回以上 10名 0名 0名
起立1~4回 16名 5名 3名
起立0回 1名 1名 8名
実用かどうかは日中どちらを移動手段として利用しているかということのようです(44名の患者さんで該当する人数を表しています)。
脳卒中患者さんでみていますが、この表からわかることは、10秒間で立ち上がり5回できれば、ほとんどの方が実用的に歩くことができ、1~4回では実用的に歩ける方が2/3ですが、併用・車いす移動者が1/3を占め、起立0回ではほとんどの方が車いすということです。
立ち上がる椅子は膝が90°で座れる高さの台を利用し、手を使うことは禁止しています。
歩行自立度を上げることと、立ち上がりを素早く、複数回できるようになることは関係がありそうです。