群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

下肢の前方推進を楽にする

 少し難しい話になりますが、歩行時に支えている片脚は、以下のロッカー機能で前方に進んで行きます。

 ロッカー機能(ロッカーファンクション)とは、「歩行の立脚期」に起こる以下の3つを指しまが、語源はロッキングチェアのように転がるというところからきているようです。
1.ヒールロッカー(Heel Rocker
2.アンクルロッカー(Ankle Rocker
3.フォアフットロッカー(Forefoot Rocker

 これらのロッカー機能によって、立脚期の身体がロッキングチェアの様に回転しながら前方に移動します

 各ロッカー機能の回転中心は以下のようになります。
・ヒールロッカー   
・アンクルロッカー  足関節
・フォアフットロッカー前足部
 この様に回転中心が徐々に前方へ移動することによって、身体も前方移動していきます。

イメージ 1

 最近はトゥーロッカーも含んで4つのロッカー機能としていることもありますが、フォアフットロッカーと大きく差は無いので、今回は割愛します。
 
 ここからが本題となりますが、片麻痺患者さんなどで下腿の痙縮が強く、足関節が背屈(つま先が上に上がる動き)がしにくい方は、アンクルロッカーが利きにくく、前方への推進の妨げになっていることがあります。

(本来は以下の図のように足関節を中心に転がっていきます)
イメージ 2


 従って、この時期をうまく乗り切るため、このアンクルロッカーの練習をして、ヒラメ筋の遠心性収縮を上手にできるようにしたり、下腿の痙縮を軽減するための、温熱療法や振動療法を組み合わせたりして歩行がスムースになるように練習を行っていきます。

 昨日の記事でも述べましたが、温熱療法はここでも利用できました。