当院でも同じ傾向にありますが、温泉療法も含めて故きを温(たず)ねて新しきを知る(温故知新)という言葉もあるように、我々は温熱や温泉の良さを知っておかなければいけません。
そこで、一つ
今日は片麻痺上肢機能と痙縮です。
温熱療法は筋紡錘の二次終末の活動を減少させ、さらに筋組織の粘弾性を高めることで、筋伸張時の反射を抑制するとされます。
平たくいうと、筋肉の痙性を軽減するということです。
痙性を軽減してSTEFという上肢の検査を行うと、以下の効果があったという報告があります。

渦流浴という機器を使用していますが、前腕部分を15分単純泉であたため、前後でSTEFを行うと、平均で5点ほど伸びています。

図はイメージです
リハビリの前処置として、入浴や温熱療法も考えたいと思います。
衛藤誠二他:前腕浴が片麻痺上肢機能と痙縮に与える影響 日温気物医誌2010