群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

気温と健康

みなさんこんにちは!

今年度よりブログ班に入りました、PTの池田です。

 

1年間よろしくお願いいたします!

さて4月に入り桜の開花が聞かれるようになりましたが

例年に比べると全国的に開花が遅いそうですね。

 

ここ沢渡でも3月は何度か大雪が降っていたのに

急に暖かくなり桜も咲き始めました。

 

 

私自身、寒いのは苦手なので暖かい春が来たことは喜ばしいのですが、

気象庁が発表した1ヶ月予報によると5月中旬までの平均気温は

10年に1度レベルの高温となるそうです。

 

そこで危惧されているのが「熱中症」です。

 

熱中症というと夏の暑い日に起こるイメージですが、

体が暑さに慣れて強くなった状態である「暑熱順化」ができていないと

熱中症の危険性が高まります。

                              

人の体は動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。

それに対し発汗による気化熱や、心拍数の上昇、皮膚血管拡張によって体の表面から熱を逃がす熱放散で、体温を調節しています。

この体温の調節がうまくできなくなり、

体内に熱がたまって体温が上昇し、熱中症が引き起こされます。

 

暑熱順化ができていないと、

この体温調節機能がうまく働かない可能性があります。

 

 

対策としては本格的に気温が上がってくる前に

無理のない範囲で運動(ウォーキングや筋トレなど)や入浴で体温を上げて、

汗をかき、体を暑さに慣れさせておくことが大事だそうです。

 

 

病院に入院されている患者さんは

冷暖房の効いた室内にいる時間が長いため

暑熱順化が難しいと思われます。

 

いざ退院した後で暑さに慣れられず熱中症になってしまった

という事態を避けるためにも

リハビリで少しずつ汗をかいていただくのも

大切かと思います。

 

 

そういう面でも効果のあるリハビリを

行っていきたいところです。

 

                              記事担当:PT池田