群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。年200回を目標にブログ更新しています。

楽に、スムーズに、素早く

 グラフは、脳卒中患者さんの退院時の歩行速度等をグラフにプロットしたものです(6年くらい前のデータです)。

 

 今でも参考になりますので、ご覧いただきたいと思います。

 縦軸が平均歩行速度を表し、横軸は左右を合わせた平均歩幅を表しています。

 平均歩幅は10m歩いたときの歩数(整数)で10mを割り、算出しています。

 

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 青い点は歩行自立者、赤い四角は見守りか介助が必要な状態の方が、退院時の歩行評価で、その歩幅、歩行速度で歩いていることを表しています。

 

 まず、青い線と緑の線の間ですが、平均歩行速度0.4~0.8m/secで歩いていることを示します。この間は自立と介助が必要な患者さんが混在していますが、環境限定下での歩行ができることを表しています。

 

 自宅内では歩行自立している人もいますが、外を歩くときには近くで見守りが必要な状態であったり、屋外では軽く支えが必要な状態であったりします。

 

 歩行速度0.4m/sec未満では、ほとんどの方に介助が必要な状態です。

 このように、脳卒中後の歩行速度は歩行自立度と連動します。

 0.8m/secを超えてくると、歩行安定性も増し、1.0m/secくらいになると外を歩くことが楽になるでしょう。

 

 速く歩くことができるということは、それだけ脚の運びが安定し、スムースに動く事ができる可能性があるといえます。

 

 今度は歩幅に注目したいと思います。

 縦に赤い線が走っていますが、これは平均歩幅40cmを表しています。これは10mに換算すると25歩を表し、25歩よりも少ない歩数で歩ける患者さん(歩幅の広い方)では、歩行自立度が高いと言えます。

 平均歩幅50cmを超えていて、歩行自立していない方は一人だけでした。

 

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 脳卒中後の歩行自立度を高くするには、歩行速度、平均歩幅も大きくなるようにすることも必要と考えられます。

 

                          記事担当:さかもと