梅雨の時期や天気が崩れた際に、頭痛が起きる方も多いと思います。
人によっては、天気が崩れる数日前から症状が出る方や、肩こり・吐き気を伴う方もいます。
私自身も片頭痛持ちのため天気が崩れている時は正直つらいことが多いです。
気象の変化によって体調が悪くなることを一般的に「気象病」と呼び、最近はテレビなどで「天気痛」という言葉もよく耳にする機会が増えました。
この気象病が起きるのは、自律神経の乱れが関係しています。
自律神経は、呼吸・血液の循環・消化などの身体を通常状態に保つための機能をしています。
例えば、暑い時には汗をかくように促したり、寒い時には身体をぶるぶる震わせたりしますが、この時に働いているのが自律神経です。
この自律神経は、気温や気圧の影響を受けやすく、急激な気圧の変化に過剰に反応してしまうため、私たちの身体は異変を感じるわけです。
片頭痛は、頭のこめかみから額にかけてズキズキと脈打つような痛みが特徴で、一般的には血管拡張が原因のひとつであると言われています。
雨の日(低気圧)になると、普段よりも身体に気圧がかかっていない状態になるため血管が膨張し、この膨らんだ血管が神経に作用して痛みが現れるというものです。
そんな低気圧時の頭痛を和らげる方法として、以下の3つを紹介します。
①頭痛がきそうと思ったら早めに鎮痛剤
鎮痛剤は頭痛がきてからでは効果がない場合が多いです。そのため、起床時などに「今日は頭が痛くなりそう」などと感じた時は早めに鎮痛剤を使用した方が良いと思います。最近は気圧の変化などを教えてくれる便利なアプリもあり、私も使っています。こうした気圧の情報をチェックし、頭痛薬を飲み続けることのリスクも考慮した上で、頭痛に備えてみましょう。
②コーヒーなどでカフェインを摂取
カフェインは血管を収縮させる作用があるため、頭痛に対して即効性があります。コーヒーが苦手な方には、同様にカフェインを含んでいる緑茶や紅茶もおすすめです。好みや相性などを考えて上手にカフェインを使いましょう。
③身体を温める、もしくは冷やす
「片頭痛」の場合には冷やした方が良く、「緊張性頭痛」の場合には温める方が良いとされます。
今回、低気圧と頭痛についてお話しましたが、頭痛の種類や和らげる方法は人それぞれ相性があります。
頭痛薬で一時的に症状をよくすることもできますが、長期的にみると身体には良くない場合が多いため、クスリに頼りすぎず、自分に合った対処法をみつけられると良いでしょう。
記事担当部署:作業療法室