こんにちは!
6月に入り、雨が降ることが増え、ジメジメとした暑さが続いていますね。
こうした天気の悪い時期に患者さんから聞かれるのが「関節の痛み」や「頭痛」などといった“痛みなど身体の不調の訴え”です。
雨の日は古傷が痛む、頭が痛いといった天気の悪い日の不調を経験したことがある方は少なくないのではないでしょうか。
なぜ天気が体の調子に関係しているのでしょうか?
天気によって起こる痛みなどの不調には、“気圧の低下”が関係していると言われ気象病と呼ばれています。
人間の身体には、自律神経という体内環境を調節する機能があり、これは交感神経と副交感神経に分けられます。
心拍数の増加や血圧の上昇など身体を緊張状態にする交感神経と、心拍数減少や血圧低下、消化管の働きを促し身体をリラックス状態にする副交感神経が働く事で、体内環境を調整しているのです。
例えば、寒いと鳥肌がたったり、全身の血管が収縮したりと交感神経が働きます。
これによって全身の体温が保たれるのです。
病気がみえる 脳と神経より
このような体内環境の調節は、気圧変化が起こったときにも働き、体内環境をいつも通りに保とうとします。
しかし、急激な気圧の変化が起こったり、自律神経の調節機能が低下していたりすると、体内環境の調節が追いつかなくなってしまいます。
すると、変化に対するストレスから、交感神経優位となり、心拍数の増加や血圧の上昇とあわせて頭痛や慢性痛の悪化などが起こるそうです。
最近では、職場や家庭など空調の整った部屋にいるということが多く、温度に対する自律神経の調節を行う頻度が減少し、自律神経の乱れによる調節機能の低下につながります。
このように、自律神経の乱れが、気象病による頭痛や身体の痛みを招くとされているようです。梅雨入りし、気温も安定しない憂鬱な時期となりましたが、自分なりのリラックス方法で自律神経を整えて、気象病に打ち勝ちましょう!!
記事担当:PT綿貫
参考サイト:サワイ健康推進課https://kenko.sawai.co.jp/healthcare/201804-02.html
テキスト:病気がみえる 脳と神経