一月ほど前の新聞に、このような記事がありました。
『スマートフォンより紙の本の方が、内容を記憶しやすく読解力が高まる』とする研究の論文が科学誌サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
研究方法:
小説の一節を紙の本かスマホで読んでもらい、その後に記憶・読解力に関する設問10問を実施。紙で読んだ場合平均8.9点、スマホでは同7.4点。
⇒脳が過剰に働き、注意散漫になっている可能性あり。
・読書中の深呼吸は本で平均3.3回、スマホで同1.8回
⇒本の方がリラックスして読書ができている、と分析。
脳科学者の見解:「媒体の違いで脳活動や呼吸に差が出ることを見つけた興味深い研究。紙媒体の方が集中して読めると考えられるが、様々な解釈ができるので詳しい研究が必要」
同じ様に新書の『スマホ脳』にも、動画を視聴する時に一方は紙とペン、もう一方にはパソコンでノートを取らせた。結果は紙に書いた方が内容をよく理解していた、内容の趣旨をよりよく理解できていたという内容がありました。
スマホ1台で何でもできる便利な時代になってきています。しかしこの様な研究結果を目にすると、上手に付き合っていかないといけないなと感じます。
人類の長い歴史においてスマホは生まれたばかりの文化です。脳にとっては未知なる物と捉えられ、脳が追いつけてないのかもしれません。ですが世代を重ねる内に脳は順応していき、スマホでの読書が当たり前になり、紙媒体での読書が特異な反応を示すといった逆の記事が掲載される日(新聞ではなくネット記事に)が来るかもしれません。
記事担当:ST日野