群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

回復期リハの実績指数について

 4月の診療報酬改定で、回復期リハは一定の実績を示さないと6単位以上のリハビリが包括されることが決まりました。
 これも最近の忙しい要因の一つで、我が回復期もFIM(機能的自立度評価法)で結果を残さないとならないことになりました。
 しかも、入院の次の月、診療請求時までに除外する患者さんを決める必要があるとのことです。
 また、実績指数は病院全体でということですので、回復期3つすべてで計算されます。
 概要は次の通り

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 簡単に言うと、FIM利得を(在院日数÷標準在院日数)で割った数値が27を超える必要があります。
 年末の3ヶ月に退院した方で数値を計測してみましたが、少し足らないという結果でした。
 このままだと、6単位を超えるリハビリが難しくなってしまいますのでPTやOT室長と検討を重ねていろいろな解析を重ねてきました。
 そこでわかってきたことと、今後の対応についてお話しします。
 FIM運動項目20点以下のいわゆる重症例の患者さんは患者さんにもよるが、1/3以上の方がADLの大きな改善がみられること。
 年齢80歳以上の方でもかなり良くなる可能性が高いこと。
 FIM認知面25点未満の方もかなり良くなっていること。
 逆にFIM運動項目76点以上の方では天井効果で結果がでにくいこと。
 経管栄養を実施している方では、FIM運動項目の利得が少ないこと。
 他にもありますが、これらがわかってきました。

 この27という数値、よく考えられていると回復期リハ病棟協会会長の弁ですが、本当によくできています。
 超えられそうで大変な指標ですが、いつもながらチャレンジしていきたいと思います。
 そこで、今後の対応ですが

1.FIMの評価方法の刷新
 OTを中心にFIMを評価していましたが、入院時とは言いながら最大で一週間程度時間が掛かっていました。これを24時間以内の評価にするため評価基準を作り直しました。また、実際には行えていない項目についても実際に行って評価をしてしまっている部分がありました。院内においてしているADLという基準で評価するよう変更しています。

2.入院時の予後予測の指標を用い、予測を行い、結果が出にくい方は除外規定を適応すること。
 30%が認められています。

3.FIM運動項目が最初からかなり高い整形疾患を、除外規定に適用すること。

4.大腿骨頸部骨折のパス適用基準である12Wでの歩行自立・退院、脳卒中地域連携パスの軽症・中等症・重症コースの在院日数上限を遵守すること。

5.全体として平均在院日数を最大10%削減すること。

6.日常の患者さんの活動度を上げ、訓練も含めベッド上臥床時間を減らすこと。

7.屋外歩行、階段昇降を活用すること。

 まだいくつかありますがこのくらいにしておきます。
 やれることはたくさんありますので、結果は残せそうです。

 最大で3時間近くのリハビリができる病院は近隣にはありません。これは当院の自負でもありますので今後も維持していきたいと思います。