群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

脳卒中治療ガイドライン2015

上記ガイドラインが今年6月に刊行されました。
その中にリハビリテーションの項目があり、推奨グレードという形で報告されています。グレードAは、”行うよう強く勧められる”、グレードBは”行うよう勧められる”とされています。

今回は
歩行障害に対するリハビリテーションの項目についてご紹介します。

1.歩行や歩行に関連する下肢訓練の量を多くすることは、歩行能力の改善のために強く進められる(グレードA)。

→歩行訓練を介助でも行ってくれる施設であることが必要です。
 通常の理学療法作業療法に加え、歩行訓練などの下肢訓練を30分行うと、上肢訓練を30分行った群や、追加の訓練を行わなかった群と比べ、20週時点での歩行能力がより改善し、歩行速度や耐久性の改善したと報告されています。

2.脳卒中片麻痺で内反尖足がある患者に、歩行の改善のために短下肢装具を用いることが勧められる(グレードB)。

→短下肢装具を数多くそろえ、試行が行えることや、装具に対する知識も大切です。
 支柱付き装具の使用により、動的にバランスの良い歩行が可能となり、麻痺側の立位時間が延長し、振り出しが対称性となり、麻痺足の安定性が増したとの報告があります。また、プラスティック短下肢装具でも、歩行速度を改善し安定性を改善したとの報告があります。

3.痙縮による内反尖足が歩行や日常生活の妨げとなっている時に、ボツリヌス療法、5%フェノールでの脛骨神経または下腿筋への筋内神経ブロックを行うことが勧められる(グレードB)。

→痙縮が強い場合には適応となります。但し、薬価が高く、回復期・地域包括ケア病棟ではすべて医療機関の負担となりますので当院では数例の実績しかありません。

4.痙縮により尖足があり、異常歩行を呈しているときに腱移行術を考慮しても良い(グレードC1)。

→当院では施行していません。また、グレードC1は”行うことを考慮しても良いが、十分な科学的根拠がない”というものです。

5.筋電や関節角度を用いたバイオフィードバックは、歩行の改善のために勧められる(グレードB)。

→角度を用いたバイオフィードバックはありませんが、当院では筋電を用いたバイオフィードバック(IVES)を使用しています。

6.慢性期の脳卒中で下垂足がある患者には機能的電気刺激(functinal electric stimulation:FES)が勧められるが、治療効果の持続は短い(グレードB)。

→当院では、Walkaideを導入しています。使い始めてから少しずつ症例数も増え、実績として蓄積されています。

7.トレッドミル訓練は脳卒中患者の歩行を改善するので勧められる(グレードB)。

トレッドミルをリハビリの一環として導入しています。さらにBWS(免荷式歩行装置)と組み合わせ、歩行訓練を実施しています。体重免荷する形で歩行訓練を行いますので、まず転倒はしません。

8.歩行補助ロボットを用いた歩行訓練は発症3か月以内の歩行不能例に勧められる(グレードB)。

ロボットスーツHAL:FL-05とHONDA歩行アシストにより、状態に合わせたロボットリハビリを提供しています。

以上8項目です。
一つだけ言えることはリハビリは、やらないと意味が無いということです。

回復期リハ病棟選びの参考にしていただければと思います。