群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

脳卒中患者さんの短下肢装具療法

昨日の記事に関連して、こんな資料を用意してみました。

 

下肢装具は脳卒中患者さんに使われていますが、訓練で下肢装具を使用することによる機能改善効果についての良い研究です。(慈恵医大2015)。


Effects of Ankle-Foot Orthoses onFunctional Recovery after Stroke: A Propensity Score Analysis Based on JapanRehabilitation Database. PLoS One. 2015;10:e0122688.

 

日本のリハデータベースから下肢麻痺のある1862人のデータをもとに解析をしています。

 短下肢装具をリハビリで使用した場合としなかった場合で、退院時の日常生活活動評価(FIM)などを比較しました。


下のグラフは、青が装具使用者の退院時FIM、赤が装具非使用者の退院時FIMです。

左側二つの棒グラフが入院時FIMの高かった方で、右側が入院時FIMの低かった方です。入院時のFIMや重症度については、できる限りそろえて比較しました。

 

どちらも短下肢装具使用者の方が退院時のFIMが高いという傾向にありますが、入院時にFIMが低い患者群の方がより効果が高いと言えます(効果量という統計量も実際に高い)。

 
イメージ 1
上記文献から坂本がグラフにしました

下肢装具療法によって歩行訓練を積極的に行うことは、装具を使わないリハビリよりも、脳卒中患者さんの機能改善効果がありそうだと言えます。


 積極的に装具療法を行っていきましょう。


追伸

 今年も大変お世話になりました。来年もまたこのブログ共々、可愛がっていただきたいと思います。よいお年をお迎えください。

 とは言っても、入院患者さんのリハビリは続きます。年末は31日まで、年始は1日から。
 宜しくお願いします。