群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

時間がないとお嘆きの方へ

 運動する時間を確保するのがいいのはわかって居るんだけど。急がしいので無理。

 

 とお嘆きの貴方。ちょっと良い報告を紹介します。

 

 京都大学大学院とカリフォルニア大学ロサンゼルス校らの研究グループが2023年3月28日「JAMA Network」に掲載したものです。

 

 米国の国民健康栄養調査で 1週間加速度計を装着した20歳以上3,101人(平均年齢:50.5歳、女性:51%)の歩数情報を用いて、全死因と心血管疾患の死亡リスクを比較検討しました。

 

 

 8,000歩以上歩く日が週に何日あるか。どの位歩けばいいんですかに対する解答です。

 

 8,000 歩以上歩く日数が増えるにつれて全死亡と心血管による死亡が急速に減少し、週に3~4日で横ばいになりました。

 

 

 報告は、「週に1-2日程度でも目標歩数を達成することが健康に十分良い影響をもたらす。運動の時間を確保できない人や、仕事の都合上定期的な運動が難しい人でも、週に数日間だけ歩く習慣を取り入れることで健康リスクを低減できる可能性があり、現代社会の働く世代や高齢者にとって重要なエビデンスとなることが期待される」としている。

 

 週1ないし2回、8000歩の日をつくる。これだけで死亡リスクが下がりますし、病気になるリスクも下げられるでしょう。

 

 予防に勝る治療なし。週に1~2回の運動習慣を。

 

                            記事担当:部長さかもと