先日の、床からの立ち上がりに続き、今日は段差昇降について解説します。
絵は、右片麻痺の方になっていますが、右足を骨折した方や、人工関節術後の方、切断の方など、右の下肢に何らかの障害があって、段差の昇降を一人で行うことが難しい方を対象と考えます。
まずは階段を含む段差の上りです。
自宅に入るのが大変だったという感想を持たれる方が多かった事から、玄関の上がり框を乗り越えるために利用していただくために作ってみました。
手すりを持つ位置は、自身が上る段よりも少し前方が良いでしょう。(白いのはセラピストの脚です)
そして、良い方の脚を一段高いところに出します。
そして、良い方の脚(左脚)を踏ん張って、右足を同じ段に持ち上げます。
この方法では、麻痺側の下肢はほとんど動かしませんので、非麻痺側(良い方)の脚を一段上に持ち上げている間、膝折れせずに体重を支えていることができれば、昇段ができます。
絵のように手すりが設置された環境では、より安全に昇段できますが、場合によっては靴箱につかまったり、柱を掴んでみたり、床に設置する形の手すりを利用する場合もあるでしょう。
段差が高い場合は以下のように補段しても良いでしょう。
(ちなみにモノタロウで¥2,519デス)
簡単そうに解説していますが、言うほど簡単なら、理学療法士は要りませんので、是非、退院時指導などで確認していただきたいと思います。
記事担当:部長さかもと