今日は、東北大学の調査研究により明らかになった、朝食がこどもの脳に与える良い影響についてお話ししたいと思います。
朝ごはん習慣を身につけていない小・中学生の学力が低いことは、既に文部科学省の調査などで明らかになっています。
加えて東北大学研究室がこれまでに行った調査研究からは、朝ごはんを食べる習慣を身につけていない、または、朝食でおかずをバランス良く食べていないグループは、学力どころか脳の働き自体が低い(脳が発達していない)ことも証明されています。
では、なぜ朝食が脳に良い影響を与えるのでしょうか。
それは、神経細胞のエネルギー源はブドウ糖のみのため、朝ご飯を食べることが脳の神経細胞を作る手助けとなるからです。特に、主食はパンよりご飯の方が良いとされています。なぜなら、脳細胞のエネルギー源である、ブドウ糖はデンプンを消化することによってできるためです。またブドウ糖を脳細胞が効率的に使うためには、ビタミンB群、必須アミノ酸のリジンを摂る必要もあります。細胞は生命体で作られることから、様々な物質が必要となるため、おかずの品目は多い方が良いそうです。
また、学習は神経ネットワークを形成・強化すると言われています。つまり、朝ご飯を食べてから学校での勉強に臨むことで学習時に、脳で働くネットワークが活発になるということです。
今回ご紹介した内容は、こどもの脳に関するものでしたが、大人においても朝食を食べることで、頭の回転が良くなる・集中力が上がると言われています。
朝ご飯をしっかりと摂り、脳は活性化させた状態で使っていきたいものですね。
記事担当:ST三木