群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

「失語症について②」

 前回の記事では、失語症とは何かということを簡単に説明しました。

 今回は、失語症を持つ患者さんが当院に入院してから、どのような流れでリハビリを行っていくのかをお話しさせていただきます。

 

 まず、患者さんが当院に入院した日の夕方、患者さんの担当スタッフが病室を訪問し、お話を聞いたり動きを見させていただきます。

これを『入院時合同評価』といいます。血圧に問題はないか、車椅子や歩行器を使用しての動作などを確認します。まずは、入院生活の中で危険なことはないか、環境を調整するために多職種でお部屋に伺わせていただいています。

失語症を持つ方であれば、コミュニケーションはどの程度取れるのか、お話をする中で確認しています。

 

 そして、転院翌日から本格的にリハビリが始まります。・・・とは言っても、前日お会いした初対面の患者さんに急にリハビリをすることはできません。

まずは、自己紹介(^.^)。患者さんとスタッフが良い関係を作れなければ、良いリハビリはできませんからね。

 その後、患者さんご自身のことについて少しお話を聞かせていただきます。病気をして困っていることは何か、入院中や退院後に支えてくれるご家族のこと・・・失語症が重く私達が何を言っているのか理解しにくい方に対しては、笑顔で身振り手振りを交えながら「言葉のリハビリをしていきます」「私が担当ですよ」という気持ちを精一杯伝えて少しずつ不安を取り除いていくようにしています。

 そこまで患者さんと関係を作ったら、言葉の検査をさせていただきます。


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 当院では、WAB失語症検査を実施しています。

 ここでは「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算」などの各項目に沿って検査を行います。

 写真右のファイルは、「聞く」検査で、単語の名前を聞いて対応する絵を患者さんに指さしていただく課題、左のファイルは「読む」検査で、絵を見て対応する文字を患者さんに指さしていただく課題です。

 

 このように患者さんのお話を聞くことや検査の結果を確認した上で、患者さんの病態に合う内容を考えてリハビリが始まります。

 リハビリが始まってからも、患者さんの様子を確認しながら課題の難しさを変えたり、内容を変えたりと検討していきます。

 こんな流れで失語症を持つ患者さんとSTとのリハビリは進んでいきます。


 患者さんのご家族は、遠慮せずリハビリをどんどん見学しに来ていただきたいと思います。

 そして、患者さんとどうしたらコミュニケーションが取りやすいのかを確認し、

 たくさんコミュニケーションを取っていただきたいと思います。


 言語聴覚室への来室をお待ちしています(^O^)

 

                              担当記者ST茂木