今回のテーマは筋肉痛についてです。
みなさんは筋肉痛になったことがありますか?大概の人は経験があると思います。私はこの頃、患者様のリハビリの一環で階段昇降練習を行っており、筋肉痛が出ていて運動不足を反省しています。
実は筋肉痛のメカニズムは、医学的にはっきりとは解明されていません。
かつては、運動したときに生じる疲労物質「乳酸」の蓄積が原因だとする説もありましたが、その矛盾点が指摘されていることから、現在は、運動によって傷ついた筋線維を修復しようとするときに起こる痛みであるという説が有力となっています。
普段使わない筋肉を突然使ったり、同じ筋肉を使いすぎたりすることで、筋肉を構成している筋線維や周りの結合組織に微細な傷がつきます。その損傷した筋線維を修復するために白血球を中心とした血液成分等が集まります。この時に炎症が起き、筋膜(筋肉を包んでいる膜)を刺激することで痛みとして感じるという説です。
また、筋肉痛には「急性」と「遅発性」の 2 種類があるとされています。
前者は運動中や直後に生じ、運動を中止すると消失する急性の痛みです。
後者は遅発性筋肉痛と言われ、運動8~24時間後に発現し、24~72時間後にピークとなり、3~10日程度で消失するとされています。
遅発性筋肉痛についてですが、「歳だから筋肉痛は2日後に出るかな~」、「若いから明日筋肉痛かな~」といった事を耳にした事はありませんか?
実は、筋肉痛の出現時間と年齢に関しても、現状の研究においては明らかにされていないそうです!
記事担当:PT新井