群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。100名超のリハスタッフで365日途切れなく活動中。年200回を目標にブログ更新しています。

歩行リハ研究会

 昨年に引き続き、今年もオンライン参加となったこの会。

 

 久しぶりに「Bobath」とか「Vojta」とかを聞き、リハビリも根拠が問われる時代になってきたことを感じました。古の神経発達学的アプローチとか、懐かしいですね。

 

 私は歩行アシストの費用対効果について、考えるところを述べましたが、最近の発表は内容が大したことなくても、褒められてしまうのが怖いところです。

 

 根拠のない自信、自意識過剰などが助長されそうになります。

 

 さて、発表は一般うけする話ではないので、今日は少し目線を変えます。

 

 今回の発表に至るまで、検討を繰り返しましたので、その一部をご紹介。

 

 歩行アシストによる歩行リハを行う際、この機器によるリハビリ終了時に、どの位の速度で歩いておけば良いのかを見ていきます。

 

 症例は22例。脳卒中、脊髄損傷、廃用症候群、人工関節術後の方などです。

 

 歩行速度を歩行アシスト使用前後で比較します。

 

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 10回ほど実施した方が多いですが、その結果、18%ほど歩行速度が改善しました。

 

 ちなみに歩幅は、4.6cm程延長しています。

 

 このように、歩行アシストは歩行速度や歩幅を伸ばす事ができますので、この歩行速度はどの位伸ばしておけば、歩行自立する割合が伸びるのか調べてみたいと思います。

 

 ROC曲線を用いてこれを算出すると、グラフは示しませんが、0.724m/secがカットオフという結果が出ました。

 

 これをもとにグラフを作ると

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 こんな感じになりますが、歩行速度を伸ばしておけば、歩行自立する割合も高くなると言えそうです(p=0.0206)。

 

 杖、装具、歩行車など半数以上が利用されていますが、スムースに歩けるようになると速度も増します。

 

追伸

 この歩行アシスト。引き続き使える可能性が出てきました。

 これが「The power of dreams.」でしょうか。

 

                  記事担当:PTさかもと