本ブログでは何度か「フレイル」という言葉を取り上げてきたので知らない方はいらっしゃらないと思いますが、この言葉みなさんご存じでしょうか?
英語では「虚弱」を意味する言葉です。
簡単に言うと、加齢に伴いからだ全体が弱くなって、健康障害を起こしやすくなった状態のことです。
また、別の視点でいうとフレイルとは自立喪失(介護が必要な状態や死亡)のリスクが高まっている状態であり、健常な状態と自立喪失した状態との間に位置していると考えられています。
昨日、東京都長寿医療センターが報告したフレイルの5年間追跡調査結果に衝撃を受けてしまいましたので、ご紹介します。
兵庫の農村在住の高齢者3769名を5年間追跡調査したそうです。
フレイルでない健常な高齢者を5年追跡すると、17%がフレイルになっていました。さらに、自立喪失(要介護+死亡)が14%と、3割の方が何らかの体力低下を来しているということです。
さらにフレイルの方は5年後どうなったか?
良くなってフレイルでなくなった方は15%。フレイルのままだった方が1/3。
フレイルであった方は5年後、半数が要介護か死亡という状態に至りました。
半数ですよ。
栄養、口腔、運動の問題でフレイルに至っている方がいらっしゃいますが、まず、フレイルに陥らない事が大事でしょう。
フレイルにならない為のヒントは何回かこのブログに紹介してきました。
右のリンクの上に検索がありますので、ここに「フレイル」と入れていただくと過去の記事がご覧いただけます。
また、フレイルの方が、非フレイルになるためのヒントも、下のプレスリリースに書かれています。
御一読ください。
記事担当:さかもと