例年ほどではないものの、寒くなりました。
寒くなってくると、我々の業界で多くなるのは、脳卒中の患者さんです。
寒くなることで体が縮こまり、筋肉を収縮させ、血管を圧迫します。これにより血圧が上昇していきます。
また、寒いことで塩分の摂取に積極的になり、血圧が上昇していきます。
これにより増えるのが、脳卒中患者さんというわけです。
これは久山町研究から引用していますが、血圧が上がれば、右肩上がりで脳卒中の発症率も上がっていきます。
また、血圧が130台になると、脳卒中の危険度が2倍になるので、最近は血圧が130超えたら・・・というキャッチフレーズが聴かれるようになったようです。
脳卒中を防ぐには血圧を下げることが必要です。運動でも長期的には下げることができますが、まずは内科医の診察を受けてください。そして処方された薬を定期的にしっかり服用し、血圧を測ってください。
これができて、血圧が少し落ち着いたら運動です。
これは、長期的に毎日30分間、早歩きを行った方の収縮期血圧の変化です。
徐々に下がっていることがお分かりいただけると思います。
最後に、カリウム。
この物質はナトリウムを排出してくれる働きがあるとのこと。
リンゴ、バナナ、黒糖などに多く含まれているようです。
ただし、塩分を含むものでは折角摂取しても、帳消しになってしまうので注意が必要です。
薬と運動と血圧計とバナナ?で、生活習慣病を防ぎましょう。
記事担当:リハ部長さかもと