当院では、8月から認知症カフェをはじめました。
名称は「ふれあいカフェ」としました。
認知症が気になる方やその家族、地域にお住まいの方や専門職の方など、どなたでも気軽に参加し、楽しく交流ができ、ふれあえる場であり、また、当院の基本方針でもある「まごごろ・ふれあい・おもいやり」から、名前をつけさせていただきました。
ふれあいカフェは、毎月第3日曜の午前中に、当院に隣接する中之条町介護老人保健施設ゆうあい荘のデイルームをお借りして行っています。
スタッフは認知症認定看護師2名、作業療法士1名、介護福祉士2名です。作業療法士は、ふれあいカフェ担当を2名とし、企画運営に携わり、カフェには交互に参加しています。
内容は、お茶を飲みながらのおしゃべりを中心に歌や体操、ACTIVITYなどを行っています。1回目、2回目は、ACTIVITYとして作業療法士が中心に金魚作りやしおり作りを行いました。
軌道に乗ってきたふれあいカフェの、今回(10月)の様子を担当作業療法士に聞いてみました。
「ふれあい」として、物を作るのでは無く、「ハンドマッサージ」を企画。 自分で自分の手のツボを刺激するハンドマッサージと他者から行ってもらうマッサージを行ったそうで、参加された方の感想については「手があったかくなった」「痛いところのツボに対しての興味が深まった」、「人にやってもらった方が気持ちいい」など反応は上々のようでした。
ハンドマッサージは筋肉の緊張を和らげる、血液循環を良くする、脳の活性化、自律神経を整える、リラクゼーション効果、ストレス軽減、こころの緊張を和らげるなどの効果があるそうで、マッサージ中は、参加者の方の笑顔が途絶えなかったそうです。
ふれあいカフェは、当院を退院後、入院中にできた友達を誘って参加されている方もいるそうで、だれでも気楽に参加できる場として定着できればと感じています。また、参加者の方はアクティビティやレクリエーションに興味を持ってくれて楽しくできている様子であり、参加することで、元気になっていただいているなと感じました。
他者やスタッフと交流しながら、レクリエーション等を行い、おしゃべりをする中で、参加者の悩みの軽減や生活の中で困っていることを少しでも改善したり、またそのきっかけ作りになればいいなと感じています。
ふれあいカフェの様子は、病院ホームページにもアップされていますので、合わせてご覧いただければと思います。
ふれあいカフェは月替わりで色々なことを行っているので是非ご参加ください。
記事担当:OTみうら