群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

「意思伝達装置について その2」

 今年の夏はとにかく暑い!

 先日、県内の某市民プールに子どもを連れて遊びに行ってきました。流れるプールにウォータースライダーに25mプールに・・・子どもが大はしゃぎで遊び始めたら、「ピッピッピー!!!」と笛を吹かれて「(流れるプールで)止まらないで!流れを止めないで!」と注意されてしまいました。その後も、そこかしこで注意の笛が・・・プールや海での事故が多くなっているので監視の目も厳しくなっているのでしょうね。

 昔は自由にはしゃいでいたなあ、と懐かしむのと同時に、今の子はいろいろな規制があって大変だと感じてしまいました。

 

 さて、以前『OriHime eye(オリヒメアイ)』という意思伝達装置について書きましたが、今回は「そもそも意思伝達装置とは何か?どんなものがあるのか?」ということをご紹介したいと思います。

 

 「意思伝達装置」とは、正確には『重度障害者用意思伝達装置』と言われます。

 つまり、話ができない(声が出せない)、手が使えないなど重度の障害によってコミュニケーションが難しくなってしまったけれど、頭の働きは保たれているという方が、誰かとコミュニケーションを取れるようにするための機器です。

 

 具体的には、大きく分類して下の3種類があります。

①文字列やイラストが端から順番に光っていき、選びたい部分に光が移動してきたときにスイッチを押して選ぶもの

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②文字やイラストを視線で追っていくことによって選ぶもの

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③脳内の血流量や脳波、筋電信号(筋繊維から発生する活動電位)など生体信号に反応するもの

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 スイッチの入れ方も様々で、下記のような方法があります。

・手全体は動かなくても指が動く→指を使う

・手が全く動かなくても首や顔が動く→頬で押したり口を開け閉めすることによって顎を使って押す

・顔が動かなくても目が動いたりまぶたがうごく→視線やまばたきを使う

・体のどこも動かせなくない→生体信号によってスイッチを入れる

 

 実際に使いこなせるようになるまでには相当の練習が必要だと思いますが、「伝えたいのに伝えられない」「理解してあげたいのに理解してあげられない」という方からしたら、意思伝達装置を使ってコミュニケーションが取れたらとても嬉しいですよね。

 私が言語聴覚士として働き始めた頃は①の種類が主流でしたが、日々技術が進歩しているようです。

 もっともっと技術が進歩して、重度の障害があってもコミュニケーションが取りやすくなる時代が来ることを期待したいです。                                   

                          記事担当:ST茂木