群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

コミュニケーションボードを作りました

 失語症は、脳の損傷で生じ、聞く・書く・読む・書くという言葉に関連する働きが障害された状態です。担当の患者さんは、このような言葉の機能が全般的に低下していました。しかし、全く読めない・話せない・という訳ではなく、簡単な言葉やイラストに対する理解は可能でした。そこで、担当の失語症の患者さんにコミュニケーションボードを作成しました。
 
 ご自身の要求を他人に伝える事が苦手であったため、入院生活で日常的に使う内容を選んで作りました。この方は、車椅子で移動しており一人では乗り移りができないためトイレやベッド・車椅子などに移りたいときは誰かに頼まなければなりませんでした。


 そこで、必要時にはコミュニケーションボードを指さし「こうして欲しい!!」を伝えやすくし、コミュニケーション上のイライラを少しでも解消できればと思ったのです。
 
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以前は、このような物も作成しました。


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 患者さんの状態や、使用する場面で内容は変わります。
 
・・・ところで、このように話す事・読むこと・書くことなどのコミュニケーションが苦手になってしまった人が残った能力や道具を使って考えを伝える事を何というかご存じでしょうか?
 
AACAugmentative andAlternative Communication;拡大代替コミュニケーション)といいます。
 
 使用する方は今回のように失語症の方、四肢の機能が障害されている方、難聴の方、発達障害など苦手な事も理由も様々です。


 近年は、インターネットでコミュニケーションボードの図版を無料で入手する事も出来ますし、スマートフォンタブレットを用いたコミュニケーション用のアプリも注目されるようになりました。使うためにお金がかかるものから無料で利用できるものまで様々なものがあるようです。


 AACを活用しなくてもコミュニケーションが取れることが一番良い事だと思います。しかしリハビリと並行して、患者様の日常のコミュニケーションがより円滑に行える様にサポートする事も重要であると考えています。
 
                   記事担当ST勝見