コロナ渦の中、当院での各業種の学生実習は例年に比べて制限されていますが、感染のないよう配慮しながら今年度も実習生を受け入れています。
先日、看護学生の実習初日に行われるオリエンテーションがありました。看護、リハビリ職の説明がタイムスケジュールに沿って行われる中、私も言語聴覚士(ST)の仕事や対象となる症状などについて、学生さん達に説明してきました。
STの主な対象となる障害の中で、「構音障害」「失語症」「嚥下障害」の話をしました。
「構音障害(口や舌の麻痺によりロレツが回りにくくなる障害)」では、実際に唇や舌を動かさないとどんな音が話しづらくなるかを体験してもらいました。
「失語症(脳の損傷により言葉を聞く・話す・読む・書くことが難しくなる障害)」では、患者さんとコミュニケーションを取るときのポイントを説明しました。
「嚥下障害(飲み込みの障害)」では、1分間で唾液を何回飲み込めるか、ゴクンと飲んだときにのど仏が指1本分動くかなどを体験してもらい、それができなくなると飲み込みにくくなるという話をしました。
30分間で理解してもらうことはなかなか難しいですが、少しでも頭に残ったことをこれから患者さんと関わる中で参考にしてもらえたら嬉しいです。
担当:ST茂木