群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

失語症の方へのちょっとした工夫

今回は、「コミュニケーションノート」についてお伝えします。

 

皆さん、「失語症」をご存じですか?

 

脳の病気によって、言葉を理解することや、言葉を話すことが苦手になってしまうという症状です。

 

考える力は、病気の前と変わらず保たれている方も多いので、

言いたいことが言えない、人とコミュニケーションが取れない…と

ストレスを抱えてしまう方が多いです。

 

少しでも、失語症の方のコミュニケーションの手助けになればと思い、

作ったのがこちらのコミュニケーションノートです。

 

 f:id:sawatarispa:20200508091639p:plain

 

エスコアール社の失語症会話ノートをベースに、地図やカレンダーなどを入れて、手作りのコミュニケーションノートを作成しました。

 

患者さんは、コミュニケーションノートを指さしたり、絵を描いたりするなど色々な方法を活用しながら、毎日のリハビリのこと、スタッフや患者さんの出身地のことなど、様々なことを伝えてくれます。

 

言葉が難しくなってしまっても、話したい!という意欲さえあれば、コミュニケーションの喜びは損なわれないと思いました。

今後もST(言語聴覚士)として、患者さんや周囲の方々のサポートができるよう、日々精進を重ねていきたいと思います。

 

                          担当記者:ST登丸