群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

シャワー浴 vs  バスタブ浴

 現代の女子大学生のうち実に3/4がシャワー浴であり、ほとんど湯船に浸かっていないとの報告がある。

 そこで、シャワー浴のみのスタイルで入浴をしている学生を集め、41℃の浴槽に肩まで浸かり10分間入浴する期間と、シャワー浴のみの期間、入浴後に保温シートと寝袋で30分間保温する期間を各2週間ずつ設けた。これを2群に分け、2週ずつのクロスオーバー研究を行った。

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 この結果、シャワー浴とバスタブ浴の比較では、バスタブ浴の方が睡眠の主観的評価は良好であり、熟睡感や身体の爽快感、疲労回復感は有意に高値を表した。
 
 また、作業効率としてパデューペグボードの組み立て課題を比較したが、いずれもバスタブ浴後が高値を示した。

 シャワー浴に比べ、バスタブ浴後の保温有無に関係なく、バスタブ浴が深部体温を上昇させ、風呂から上がったあと徐々に深部体温が低下することで、自然な眠気が誘発され、良質な睡眠が得られます。

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一つだけ・・・
Refreshingとは疲労感のことで、グラフが上に高いと疲労感が少ない状態
また、BBはバスタブ浴のことで、BBWはその後保温をした状態。
保温の有無は関係はなさそうだが、シャワーだけでは疲労感が残る。
つまり疲れが残りやすいということでしょう。 

 結果、保温の有無についてはほとんど差がなかったが、バスタブに浸かる方が睡眠の質を高め、疲労を回復させ、適度な覚醒レベルが注意機能を高め、作業効率を向上させたと推察された。

 この論文では平均年齢20歳前後の大学生でクロスオーバー試験を行ったが、高齢者、まして患者さんであれば、疲労回復は大きな課題であろう。

 当院では、介助浴で週3回、自立すれば毎日の入浴ができます。
リハビリでADLを改善し、入浴が自立して、一日の終わりに温泉に浸かれるようになれば、疲労回復や注意機能を高めることにも繋がります。

入浴は浴槽につかりましょう。