群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

転倒しても良いことはありません

 子供は転ぶ経験をすることで、転び方や怪我をしない方法を学んでいきますが、高齢者の場合はそうはいきません。
 転倒して骨折したり、硬膜下血腫になったりと、転倒によって引き起こされる障害で、体や頭が動かなくなってしまうことがあります。

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 高齢者では意外に軽く頭を打つだけで、頭の中に出血が起こることがあるそうなので、打った後、2-3日は注意が必要です。
 高齢者には、頭を叩くなどのツッコミも厳禁です。

 そういえば、15年くらい前に転倒で学会発表した事を思い出しました。

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 当院の入院患者さんに限ったものですが、ベッド周辺での転倒が最も多く、次いで病室内、トイレ、廊下と続いていました。
 ベッド周辺の環境を整えることは大切です。

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 続いて、転倒者の転倒した際の自立度についてです。
 ベッド上の日常生活動作が自立した方が多くなっており、屋内歩行が自立した状態でも転倒が多く見られていました。
 屋外歩行まで自立すると転倒はほとんどなくなります。
 院内が歩けるようになったという状態では安心せず、転ばないように気を遣ってください。

 これを裏付ける研究もあります。

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 この自立度表を用いて、老人保健施設で転倒の調査を行ったものです。
以下は自立度毎の転倒発生割合です。

ランクA 24.4%
ランクB 25.3%
ランクC     0%

 ランクJが屋外歩行自立の状態ですので、屋内歩行レベルの方は転倒予防に注意が必要です。
 寝返りがうてるかうてないかという状態では、ベッドから離れる時間も限られ、介助者がいる際に限定されるためか、転倒はなかったようです。

 当院の話に戻りますが、入院1ヶ月以内、移乗動作が一人でできない、ベッド周辺での転倒にご注意ください。