群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

ふとももの付け根の骨が折れた

表題は、専門用語では大腿骨頸部骨折のことですが、患者さんはよくこのように説明してくださいます。

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上の図で大腿骨の頸部と転子部の骨折を合わせて”頸部骨折”と総称します。

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以前にもどこかでお示ししましたが、高いところからの受傷はそれほど多くなく、立った高さからの転倒による骨折が3/4を占めています。

これを防ぐには転ばないことが重要で、そのためのトレーニングも行っていますが、バランスが不十分な場合も多いので、転倒を完全に防ぐことは難しいのが現状です。そこで、転んでしまった場合でも、骨折のリスクを少しでも減らせる可能性のあるモノについてご紹介します。

まずは、ヒッププロテクターです。

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横倒しになってしまったときにも、大腿骨の横に出ている部分をサポートし、股関節に掛かる力を分散してくれます。転んでも骨折しないという代物ではありませんので、転んで骨折しないか試すのはおやめください。

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スポーツ用のプロテクターです。スキーやスノーボードの際に利用します。
横の保護は少し弱いかもしれませんが、臀部にもクッションが入っており、お尻の痛みや脊椎圧迫骨折も少し和らげてくれると思います。

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最後に大腿骨頸部骨折は、お尻をついたり、横倒しになったりしたときだけに起きる骨折ではありません。実は脚で支えられず膝から床に崩れて膝を床に強打したときにも起きています。
脚の付け根とは関係ないように思いますが、私の祖母も膝から地面に落ちることで受傷し、術後リハビリを行いました。

股関節と膝関節を両方とも保護しなくてはならないと装着するのも大変ですが、勢いよく横倒しになりやすい人はヒッププロテクター、膝から落ちやすい人は”膝当て”を利用してみてはいかがでしょうか。

特に骨粗しょう症(こつそしょうしょう)と診断されたことがある方では有効といえます。