群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

舌圧と握力、食形態について

中東氏らによる報告です。
入院・入所者群で舌圧および握力の関係を食形態別に下の図のように示した。

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 全対象者において舌圧と握力に正の相関が見られ(r=0.50,p<0.05)、舌圧が35KPa以上または握力20kg以上では、食形態調整をしている対象者はみられなかったとしている。
 すこし簡単にしてお話しすると、握力が強い方は、舌圧も強いということであり、
 
舌圧が35KPa以上または握力20kg以上の方は通常食を食べることができていたということです。
 高齢者ではサルコペニアが問題になることがありますが、
栄養不良の場合、それが四肢体幹の筋肉だけでなく、舌の筋力にまでおよび、飲み込みの障害が起こることがあります。
 これのリハビリには飲み込みの練習だけではなく、全身の栄養状態を改善することが前提です。
 また、握力が15kg以下になると舌圧も低下している場合が多いことから、握力を測定すれば舌圧を測定しなくても、おおよその舌圧を推定することができ、食形態調整の参考になるのではないかと思われます。
 この舌圧計、当院でも嚥下障害の治療、評価に活用しています。

引用文献
中東教江ら:高齢者の舌圧が握力および食形態に及ぼす影響,日本栄養士会雑誌,58巻4号2015