2ステップテスト
以前、ロコモティブシンドロームにならないようにするため、2ステップテストについてご紹介させていただきました。
絵の下の表は、上から20歳台から70歳台までのテスト結果を身長で割った値です。
普段から、年齢ごとに、この範囲に収まるようにしていただきたいと思いますが、
大腿骨頸部骨折や脳卒中などで麻痺が起こったときにも、この検査は歩行自立度の検討に有用なようです。
船橋整形外科小松氏は、人工股関節置換術後の症例に実施し、努力性歩行と2ステップ値に相関があるとしていますし、
亀田総合の横井氏は1.0以下の場合について、歩行の安定性が低くなるので、より安定性の高い歩行補助具を選択するための指標となるようにしています。
また、亀田クリニックの平野氏は2ステップ値が身長を超えない場合、転倒予防のために杖をつかいましょうと患者さんに指導していらっしゃるとのこと。
以前には、脳卒中などでも歩行安定性の評価として自立の判断基準の一つとして使えるともいわれており、
この評価が安全性向上に貢献することを期待したいと思います。
疾患や年齢にかかわらず、1.00以上を保つことは大切です。