言葉のリハビリをしていると、「病気をしたあと、声が小さくなってしまった」という相談を受けることが多いです
声が小さくなる原因の1つに、「呼気圧(こきあつ)」という呼吸の力が弱くなることがあげられます。呼吸の力を鍛えるためには、「腹式呼吸」も有効な手段です。
腹式呼吸のやり方
①お腹に手を当て、お腹をへこませながら口からフーッと息を吐ききる
②お腹をふくらませながら、鼻からたっぷり息を吸う
③お腹をへこませながら、5秒くらいかけて息を吐ききる
②③を10回程度繰り返します。
吐くときは、一気に息を吐ききってしまわないで、お腹の力で息を保って少しずつ一定に息を吐くようにします(ここが結構キツイです!お腹のインナーマッスルを使っています)。
お腹をへこませながら、ぺったんこになるまで息を吐きましょう!
息を吐ききると、吸うときにたくさん息が入ってきます。
吸うときは鼻から一気に息を吸って、お腹を風船のようにふくらませます。
慣れてきたら、吐く時間を8秒→10秒→12秒…と伸ばしてみましょう。
口をすぼませて、フーッと音を立てながら、少しずつ吐ききると効果的です。
上記の腹式呼吸に慣れてきたら、声を出して行います。
たくさん息を吸って、「アーーーー」とできるだけ長く声を出してみましょう。
目標は10秒!
このトレーニングをすることで、声が小さくなってしまった方も、だんだんと大きな声で話せるようになることがあります。
記事担当部署:ST室