群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

大腿骨頸部骨折その3

 前回、前々回と似たような内容ではありますが、大腿骨頸部骨折後のリハビリ結果を示したいと思います。

 

 まずは、歩行自立度です。

 

 大腿骨頸部骨折で当院に入院された患者さん全体を100とすると、8割弱の方々が自立するということがわかります。

 

 大腿骨頸部骨折で地域連携をしはじめた頃は、平均80歳代後半の方々がこんなに増える事は想定していませんでした。でも8割程度は歩行自立することができました。

 

 この中には、急性期病院で手術ができなかった症例も含み、さらに高齢化していることからか、以前と比べ、自立割合が大きく下がっている印象があります。

 

      

 

 自立している方々が使っている歩行補助具を示すと、以下のようになりました。

 

     

 

 歩行器やシルバーカーを利用して歩く患者さんが多いようです。

 

 以前のように歩行器などで退院される方よりも、T杖などの軽装で退院される方は減っています。

 

 さらに、歩行補助具毎の平均在院日数です。

    

    

 

 杖や独歩で歩く方よりも歩行器、シルバーカーを使う方が、長く入院されていることがわかります。

 

    

 

 年齢も1割程高く、何とか自立している方が多いのも、年齢の高さが影響していることもあるかもしれません。

 

 90歳代の方も珍しくなくなってきました。運動と休養と栄養のバランスを保ちながら、一緒に頑張っていきましょう。

 

                            記事担当:部長さかもと