群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

リズムトレーニング

年が明けてあっという間に1ヶ月がたってしまいました。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

いきなりですが、皆さんはリズム感に自信はありますか?

ちなみに私はリズム感皆無です。

 

以前、青栁君が「音楽」について紹介してくれましたが、今回は「リズム」です。

日本人はリズム感が悪いと言われていますが、これは遺伝的なものではなくリズムに触れて体を動かす環境が少ないためです。

私たち日本人は基本的に「1・2・3・4」という4拍子のリズムに支配されています。これはラジオ体操や行進、準備体操の掛け声など生活の中のリズムが4拍子だからです。

しかし、諸外国では「1&2&3&4」といった8拍子やその半分の16拍子が身近な人々が多くいます。

4拍子や8拍子は「感度」といってこの感度は音楽リズムで言えば4ビート、8ビート、16ビートと考えられることができ、8ビートは4ビートより2倍感度が高く16ビートは4ビートより4倍感度が高い。つまり感度が上がる程リズムが早いということです。

そのため、ヒップホップやサンバを踊る人は8ビートや16ビートを好みます。

 

最近、幼稚園や保育園、体育の授業、部活動のアップ等、プロスポーツ選手までもが「リズムトレーニング」を取り入れています。

 

リズムトレーニングの目的は?

  • リズムの感度を上げることでよりハイレベルなパフォーマンスができるようになる。

動きにリズムがあるということは別の言い方をすれば一連の動きに早い部分と遅い部分があるということ、つまりメリハリがあることを意味します。

このメリハリをつけることで動きがスムーズになったり軽やかになるためパフォーマンス向上に繋がります。

 

  • 筋肉の収縮・弛緩のタイミングを学習する。

当然のことながら筋肉が収縮しっぱなし(縮んだまま)、弛緩しっぱなし(緩んだまま)では高いパフォーマンスは望めません。

この収縮と弛緩のスムーズな交代こそがリズムを生み出す源であり効率のいい身体動作に繋がります。無駄な力が加わりにくくなるため怪我の防止にもなります。

また、リズムトレーニングは有酸素運動です。

有酸素運動というとランニングなどをイメージするかと思われます。

私は「ただ走る」ということが苦手でランニングはなかなか続きません。

私のようにランニングが苦手な方多いのではないでしょうか。

 

そんな方にはぜひリズムトレーニングを勧めたい!

リズムトレーニングは全身と共に頭も使うため音、リズム、動きの楽しさがありランニングよりも脳によく集中力の向上や認知症予防にも繋がります。

私も実際に体験したのですが、時間があっという間に過ぎて楽しく体を動かすことが出来るし、全身が程よく筋肉痛になります。

体を動かしたいけどなかなか継続出来ない方、お正月太りで困っている方、動画サイトにも動画がアップされているのでぜひ実践してみてください。

 

基本的には立ったまま飛んだりステップを踏んだりするのですが、どうやら座ったまま出来るリズムトレーニングもあり、高齢者施設でも行っていることがあるそうです。

リハビリ拒否がある患者様でも歌を歌ったり、リズムに合わせて運動したりすると受け入れが良い事もあります。

脳機能の活性化や楽しく体を動かすということを目的に、リハビリにもうまく取り入れられればいいなと思っています。

 

                             記事担当: PT田沼