リハビリをしていく上で、患者さんの容態把握の一つとして血圧の測定は欠かせないものです。皆さんはストレスが血圧に及ぼす影響についてご存じですか?
脳がストレス(緊張や我慢)を感じると自律神経が乱れるために血圧が上がりやすくなると言われています。高血圧になると血管に負担がかかって心疾患や脳機能障害のリスクが高まります。
普段正常範囲内の血圧でもストレスを感じる事で血圧が上がってしまうことは多くの人に起こります。高血圧には様々な種類があります。「職場高血圧」「白衣高血圧」は私たちや病院の患者さんに関する名前だと思ったのでピックアップして紹介します。
「職場高血圧」
仕事中に精神的または肉体的ストレスを感じることで血圧が上昇します。自覚症状がない時があり血圧が高い状態が続くと動脈硬化のリスクにつながります。
「白衣高血圧」
病院の診察室で血圧を測定した時数値が普段に比べて高くなる状態のことです。
医師や看護師を前にすることで緊張して、それがストレスとなって血圧が上昇します。そのため、白衣高血圧がある人は診察室だけでなく、普段から緊張する場面になると血圧が上がっている可能性があります。
ストレスへの対処法
・しっかり休息をとる
・好きなことに没頭する
・散歩など軽い運動で気分転換をする
・誰かに話を聞いてもらう
が、ありますがストレス発散は人それぞれです。
一番は「リラックスできる」と思える対処法を見つけることが大切です。
高血圧になると血管に負担がかかって心疾患や脳機能障害のリスクが高まります。様々な要因がありますが,まずはストレスフリーな生活が送れるように趣味や休日の過ごし方を考えてみるのも良いかもしれません。
記事担当:OTせきぐち
参考文献;https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/60/5/60_398/_pdf/-char/ja
服部朝美/宗像正徳「高血圧とストレス―24 時間血圧コントロールの重要性―」
2020 年 60 巻 5 号 p. 398-404