アメリカの研究で、十分な睡眠をとっていない中高年は高血圧になる可能性が高いと発表されました。
睡眠時間が少ないほど高血圧になる割合が高く、睡眠時間が6時間と5時間のグループを比較すると、5時間のグループが高血圧になる割合が高かったとのこと。
睡眠の質の低下は深刻で、睡眠障害があると高血圧のリスクはより高くなります。
なぜ、睡眠障害でなぜ高血圧になるのかということですが、これには自律神経が関係しています。
健康人の血圧変化は、起床後血圧が上がり、80-120mmHgあたりで日中を過ごし、夕方には少しずつ血圧が低下し、眠っている間は下がるというリズムを繰り返します。
日中活動時には交感神経優位となり、夜間は副交感神経が優位となるからです。
睡眠不足や睡眠障害によって睡眠中に何度も覚醒していると、眠りの質はきわめて悪くなります。(睡眠時無呼吸症など)
つまり、目は開かずとも脳が起きることで交感神経優位となり、昼間と同じ血圧の高さを示してしまうのです。これが高血圧を招きます。
怖いことには、夜間/早朝高血圧は「心筋梗塞」や「脳卒中」のリスクを一般的な高血圧の6倍に上げてしまうという報告もあります。
睡眠以外では定期的な運動も大事だと思います。
記事担当:部長さかもと