昨日、こんな記事が配信されました。
なぜか食肉消費量の少ない群馬県(前橋市)。この調査は各県庁所在地を調査したものなので、吾妻郡のものはありません。群馬の代表としての前橋で、群馬県全体を推定したいと思います。
蛋白摂取量が少ないと、フレイルやサルコペニアに陥りやすくなってしまいます。
タンパク質は体をつくる筋肉を構成する原料であり、筋肉が少ないと活動することが難しくなります。さらに、酵素やホルモンなど体の機能を調節する大事な役割を果たしており、不足すると免疫系にも問題が生じるようになります。
では、前橋の方はみんなフレイルか?というとそんなことは無さそうなので、9年連続支出額最低というのは、暫くナゾでした。このニュースを久しぶりに(1年ぶり?)に見たことで、私の探究心が刺激されました。
結果です・・・
確かに、前橋市の食肉への支出額は全国52番目という結果でした(全国の県庁所在地に5つの政令指定都市を足していますので47+5=52)。
でも、他の食材で補っていれば良い訳ですから、そのあたりの調査をしました。
出典は、総務省統計局が出している「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2020年(令和2年)~2022年(令和4年)平均)」です。
まずは、肉類購入金額の平均ですが、政令指定都市を合わせた全国52都市中、52位でした。購入量で、牛肉52位、豚肉32位、鶏肉51位ですが、加工肉は28位と少し上がります。食肉からのタンパク摂取は全国的にみても低いようです。
次に魚介類。全体的な購入金額は全国32位と平均より低いですが、突出したものを見つけました。それは、「まぐろ」です。購入金額、購入量ともに、静岡市に次いで全国2位。こんなに食べているんですね。
海へのコンプレックスがあるといわれる「ぐんま」ですが、こんなところにも出ていたようですね。
そういえば、こどもの頃から、「さしみ」と言えば、「マグロ」が定番だった気がします。
さらに、「寿司弁当」では、奈良市に次いで全国2位。弁当でも3位という順位ですので、ここにも「マグロ」やタンパク質を含んでいる可能性があります。
また、豆類の購入金額は全国23位と平均的ですが、豆腐が91.53丁と全国9位。納豆は水戸と並んで全国3位でした。
大豆からも蛋白摂取ができているようですね。
最後に牛乳などの乳製品ですが、牛乳単体はあまり飲まれていないようですが、ヨーグルトの消費金額が福島市に次いで全国2位。そういえば、スーパーのヨーグルト売り場はどこも広い気がします。
前橋の肉摂取量が少ないという報道から始まったこの企画ですが、いかがでしたでしょうか。
赤身肉を中心とした蛋白摂取だけに頼るのはお勧めできませんが、前橋市のように乳製品、大豆、マグロ等、植物性と動物性に分散して摂取できるのであれば、良いと思いました。
もちろんマグロにこだわる必要はありませんので、ほかの魚を組み合わせても良いと思います。
さまざまな食材を組み合わせて、上手に蛋白質を摂取していきましょう。
そしてさらに運動も組み合わせていきましょうね。
記事担当:部長さかもと