新型コロナウイルスによる生活環境の変化が高齢者の健康に与える影響を調査したところ、フレイルと考えられる高齢者が、例年(5年前)よりも増えているとみられることが分かりました。
この調査は国立長寿医療研究センターと筑波大学が行ったもので、全国の65歳以上の高齢者対象にインターネットを通じてアンケートを行い、回答を得ています。
その結果、去年1月からの1年間で、新たに介護が必要になる手前とされる「フレイル」と呼ばれる状態になった人は全体のおよそ16%でした。
5年前の同様の調査では約11%で、今回は1.5倍程度に増えています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策により、外出や知人と会う機会が減るなど生活環境が変わったことが影響している可能性があります。
フレイル(虚弱)の状態を放置してしまうと、要介護や認知症につながっていくことがあります。
従って、感染対策とともに蛋白質を中心とする栄養摂取、筋トレを含む運動を行う事や、社会参加を促すことはとても大切です。
このあたりの詳しいところは、次回以降にご紹介したいと思います。
記事担当:部長さかもと