こんにちは!はじめまして。OT2年目の牧です。
色々な方々に支えられつつ、作業療法士として早くも1年半の月日が経ちました。
これからも感謝の気持ちを忘れずに頑張りたいと思います!
さて、最近は夏の暑さも和らいで日も短く感じられるようになりました。
町の風景も秋を思わせる装飾が増え、季節の変わり目なんだなぁとしみじみと思います。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
今朝もまさに台風の通過で、大雨でしたが、実は気象庁によると今年の9月は、全国的に平年より晴れる日が少なく、ぐずついた天気の日が多いそうです。つまり日照時間が全国的に少ないということです。
突然ですが、皆さんは秋から冬にかけて、なんとなくだるい、やる気が出ないと感じたことはありませんか?もしかしたらそれは「なんとなく」ではないかもしれません。
季節性うつ病をご存知でしょうか?
季節性うつ病とは秋から冬にかけてうつ症状が現れ、春先になるとよくなるというパターンを繰り返します。気分の落ち込みや無気力感などの抑うつ症状に加えて、過食や過眠等の症状も見られます。原因は日照時間の不足と考えられています。
では、なぜ日の光が原因で季節性うつ病になるのでしょうか?
それは幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが大きく関係しています。
セロトニンとは脳からの電気信号を神経細胞に届ける物質の一つで以下の作用があります。
・脳を覚醒させる
・身体の活動性を高める
・食欲をコントロールする
日の光を浴びるとセロトニン神経が活性化されセロトニンを沢山作ってくれるのです。
季節性うつ病の治療として光照射療法(2500ルクスを朝2~3時間浴びる)というものがあります。日の光は曇りの日でも10000ルクスあるのだそうです。太陽のパワーが如何にすごいのか分かりますね!
予防としては起床後、30分程度(秋・冬の場合)日光浴をすることが効果的です。
日光浴以外では食事や運動でもセロトニンを増やすことが出来ます。食事では乳製品、大豆製品、バナナなど、セロトニンの原料であるトリプトファンを多く含む食品や一定のリズムで行う運動がセロトニンの分泌を高めてくれます。朝、しっかり朝食を食べて日の光を浴びながらウォーキングすれば身も心も元気に一日を始められそうですね!
これからの季節、どんどん寒くなり日も短くなりますが、日の光を浴びることと、健康的な食事、定期的な運動を心掛け元気に冬を乗り切りましょう!!
記事担当:OT牧