空腹時の血糖値は正常、しかし「食後1-2時間のうちに急激に高血糖になる」病態を血糖値スパイクと呼びます。
空腹で行う健康診断では正常と判断され、放置されてしまいます。
血糖値スパイクについては以下もご参照ください。
https://gunmarehab.hatenablog.com/entry/66668061
https://gunmarehab.hatenablog.com/entry/2021/09/06/132613
https://gunmarehab.hatenablog.com/entry/2021/10/12/115924
気付かないうちに、血管が高血糖によるダメージを受け、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血、更にはがん、認知症等のリスクが高まることが知られています。血糖値スパイクのある方は、健常人と比べて心血管疾患は1.9倍、認知症は1.5倍、がんでは1.5倍発症しやすいことが知られています。
これらの疾患を防ぐために、血糖値スパイクを予防することが大切です。
血糖値の急上昇が繰り返されると血管の壁が傷つき、動脈硬化が起こります。
予防には、食事を抜いたりせず、良く噛んで、ゆっくり摂る事が大事です。
特に朝は大事だそうで、一口30~40回噛むことで、インスリン(血糖低下ホルモン)の分泌を活発にして、血糖値の上昇を抑えることが出来、さらに食後3時間の食事誘発性熱産生も増大するので、痩せやすい体にすることが出来ます。
血糖値が高くなる糖尿病は生活習慣病といわれますが、このような知識を得ることで、生活習慣改善の方向性がみえてきます。生活習慣改善に対し、まだまだやれることはあると思いますので、皆様と一緒に少しずつ勉強していきたいと思います。
記事担当:さかもと