早速ですが、私が学生だった頃は授業中に居眠りをしている友人がクラスに一人はいました(私も時々…)。
皆さんの中にも授業中、特に午後一番の授業でウトウトしてしまったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウトウトしてしまう原因には寝不足や内容がつまらないからだけではなく、【血糖値】が関係していることもあるそうです。
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度のことです。食事中の炭水化物などが消化吸収され、ブドウ糖となって血液に入ります。
このため、食事後には血液中の糖が増えますが、体内のインスリンという物質の血糖値を下げるという働きによって、血糖値は常に一定の値が保たれるようになっています。
しかし、何らかの原因で食後に急激に血糖値が高くなってしまう人がいます。
食後に血糖値が急激に上がりすぎると、糖をエネルギーに変えるインスリンが大量に分泌され、反動で血糖値が急降下。今度は低血糖状態になり、食後に強い眠気や倦怠感を感じたり、イライラしやすくなったりします。
この急上昇・急降下を【血糖値スパイク】といいます。
血糖値スパイクの怖いところは、ただ眠気が強くなったりイライラしたりするだけでなく、程度によっては様々な病気のリスクも上げてしまうところです。
特に動脈硬化のリスクが高く、そこから心筋梗塞や脳梗塞に至ることもあるそうです。
食後の眠気の全てが血糖値スパイクによるものではありませんが、このような原因も考えられるのだということを知っていただけると幸いです。
次回は血糖値スパイクの予防法についてお話し出来ればと思います。
記事担当:PT綿貫