退院後3ヶ月のアンケート分析結果です。
まずは、転倒経験者の割合です。
退院3ヶ月で、3割弱の方が転倒を経験しています。
この比率は以前と変わりはありませんので、コロナ禍でも転倒する割合には今のところ変化がなさそうです。
しかし、内容には変化がありました。
転倒した場所もあわせてお聞きしているのですが、居間が伸びています。半分を超えてしまいました。
そこで本当に多くなったのか、4年前の調査と比較したのが下のグラフです。
いかがでしょう。
居間が百分率で2倍に伸びています。明らかに有意な差です。
でも、転倒の割合は変わっていないという結果でした。
理由を一晩寝ながら考えてみました。
そこで私なりに一つの結論に達しました。ただ、本当に合っているのかは自信がありませんので、参考程度に聞いていただければと思います。
原因を明確にできれば苦労はありませんが、まずこれを見て思ったことは、これがコロナ禍かということです。
外出が制限され、人との交流も制限を受ける。結果、人は家の居間で長時間過ごすようになる。
居間は大規模な改修や、福祉用具を導入することが少なく、身体機能の比較的高い方は、こたつからの立ち上がりがあり、意外に高い身体機能が要求されます。
そして、人がいる時間が長いので、モノが散らかりやすい。こういったことも転倒に繋がる可能性を上げていきます。
これが私の推論ですが、皆さんはどう考えるでしょうか?
病院を退院した方は3割弱が転んでいる。けがをしないためにも転ばない方が良い。
これを考えて、転倒しにくい環境に配慮をお願いします。
記事担当:部長さかもと