最近、入院患者さんの年齢が若返ったように思います。
そこで、一昨年と昨年度で比較してみました。
整形疾患の患者層が比較的若いのはわかっていますので、今回は脳疾患での比較です。
2019年4月~2020年3月までの脳疾患による入院患者数です。女性は後期高齢者(75歳以上)が多い事がわかります。全体的には男性の方が多く、若年層、前期高齢者も多いといえます。
青い部分の40歳未満は脳卒中ではなく、頭部外傷の患者さんです。年間数例は入院されています。
さて、昨年3月頃から日本を大きく揺るがしたコロナウイルス感染症。患者さんの層にも影響があったのでしょうか。
でこぼこになりました。
明らかに昨年のような、年齢とともに増えるという傾向はありませんでした。
頭部外傷の患者さんは増えましたし、40~64歳の患者さんが大きく増えています。
逆に、前期・後期高齢者ともに減少したという結果になりました。
コロナ禍で血圧や糖尿病のコントロールが上手くできず、40代50代での脳卒中患者さんが増えているのかもしれません。
しかし、結果を求めて当院にお越しいただけるのは、嬉しい限りですが、やはりオールジャパンで予防に取り組むことも大事だと思う結果でした。
記事担当:部長さかもと