毎年、就職される新人さんには私だけでも計5時間以上の講義をしています。
いつもは、講義一つにつき、一本のレポートを提出してくださいとお願いするのですが、講義の内容をそのままなぞるだけのレポートを見ても、あまり面白くはありません。
そこで今年は少し無理を言って、講義全体を通して、「自分が考えるリハビリテーションマインドとは」というテーマで、レポートにしていただきました。
縛りは、私が使った用語をできるだけ使わないようにしてくださいとお願いしましたので、多少難しかったようです。
レポートの要約をご紹介します。
私が考えるリハビリテーションマインドとは・・
Aさん
楽しくリハビリを行い、患者さんの生きがいを見つけること。
Bさん
患者さんの本当の望みを知って、行動を尊重すること。
Cさん
患者さんの目指すところを知り、ポジティブな関わりで信頼関係を築き、前向きに取り組めるようにすること。
Dさん
セラピストの独りよがりにならず、患者さんに敬意を払って、患者さん主体とはどういうことか考えること。
Eさん
患者さんの価値観を知り、気持ちに寄り添い、自分に何ができるのか問い続ける。
Fさん
患者さんの持つ苦しみをお聞きし、自分自身のリハビリテーション技術を常に刷新し続ける努力をすること。
Gさん
患者さんの不安が聞けるセラピストであること。また、生きがいを大切に、みんなを巻き込んで関わることができること。
Hさん
他の職種とも円滑なコミュニケーションによってチームで関わり、その方らしい生活を目指すリハビリが行えること。
臨床経験を多く積んだセラピストであれば、もっと上手なわかりやすい表現もあるでしょう。しかし、彼らはやっとスタートラインに立ったばかり・・・。
大きく成長できるよう、全力で見守っていきます。
記事担当:部長さかもと