群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

「誤嚥予防トレーニング」

 前回に続き、12月に東京都で行われた『言語聴覚士のための嚥下障害エクササイズ&ストレッチマスターセミナー』というセミナーの内容を少しだけご紹介します。

 

 今回は、簡単にできる誤嚥予防トレーニングです。

 

 「私はむせないし、まだ大丈夫」と思っている方でも、食事やお茶のときに飲み込んだものが喉にひっかかっている気がして咳払いをすることはないでしょうか?

 そんなときは、下図の『喉頭蓋』の上の溝の周辺に、食道に流れていかずに残ってしまった食べ物や飲み物がたまっています。

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『ナースフル疾患別シリーズ 第1章解剖と生理』より


 これは、喉の筋力が弱くなってくると増えてきます。

 何かを飲み込むときには、『嚥下時』の図のように普段は上を向いている喉頭蓋が下に垂れて気管に食べ物や飲み物が入らないように蓋をしますが、喉の筋力が弱くなるとこの蓋の動きが弱くなり、十分に下に垂れない状態になります。

 すると、蓋の上にある溝の周辺に食べ物や飲み物の残ったものが溜まってしまうのです。

 この状態でさらに喉の筋力が落ちると、お茶や汁物でむせることが増えてきます。

 

 そこで、喉の筋力低下を予防するトレーニングをご紹介します。

 2つご紹介しますが、どちらも道具は使わず簡単にできるものです。


   舌先で口の天井(上の前歯からうしろに2cm程下がったところ)を思い切り押す。


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   手を軽く握って、親指と人差し指でできる丸の中に息を思い切り吹き込む


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①②とも、喉頭蓋をしっかり下げて喉に食べ物などが残らないようにするための運動です。


 1度に510回くらい、無理のない範囲でしてもらうと続けられると思います。


 テレビを見ながらでも簡単に誤嚥予防トレーニングができますので、お試しいただけると幸いです。 

記事担当:ST茂木