群馬リハビリテーション病院 リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。通常のリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使し、多くのリハスタッフで患者さんを担当させていただいております。

もう一度口からご飯が食べたい

初夏の陽気になってきました。あっという間に夏に突入してしまいそうな位、沢渡でも暑さを感じます。

 

 今回は、言語聴覚士の仕事の一部である「嚥下機能訓練」についてご紹介します。

 

「嚥下機能訓練」とは、食べ物がうまく食べられない(食べ物や飲み物を口にするとむせてしまう、食べたものが気管へ落ちてしまう【誤嚥】)方に対し、もう一度食べ物が食べられるようなリハビリを行うことです。

 

口から食べられなくなってしまった患者さんの、食事再開の主な流れです。

(※あくまで基本の流れであり、患者さんの症状により様々な経過があります。)

 

 ①問診…患者さんの要望や不安などをお聞きします。

 

 ②嚥下スクリーニング…唾液を飲む回数を調べたり、少量お水を飲み嚥下機能をみます。

 

 ③嚥下内視鏡検査(VE)…実際の飲み込みの様子を見ることができる検査です。VEを行うことで、食べられなかった人も食べることが可能かどうかが判断できます。また、VEで診断することで、肺炎のリスクも軽減出来ます。しっかりとした画像診断ができることで、安全で積極的な摂食嚥下リハビリが可能となります。当院では昨年度(2019年)は82件のVEが実施されました。

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 ④食事訓練開始…VEで食事再開可能と判断出来た方は、1食から食事を始めて、2食→3食と増やしていきます。もちろんすぐに3食になる方もいます。

STと一緒に食事を開始し自力で食べれるように訓練したり、

安全に食べられるようになったら看護師さんにお願いしたりと、

患者さんによって様々な対応をとります。

 

 VEで食事再開が困難と判断された患者でも、機能訓練のリハビリを行いもう一度検査を行うことでご飯が食べられる様になる方もいます。

 

 担当の患者さんがご飯を食べられるようになり喜ぶ姿をみると、私も嬉しくなります。

表情が豊かになり、言葉が話せなかった人が話せる、動けなかった人が動けるようになるなど口から食べることは様々な効果をもたらします。そんな患者さんの姿をみて自分は幸せなお仕事をさせて頂いているなと実感しています。

 

                          担当記者:ST真庭