居間や脱衣所の平均気温が低いと、熱めの入浴をする割合が高いそうです。
確かに有意に熱めの風呂に入る割合が高そうですが、42℃以上の熱め入浴と長めの入浴をする人が多いとの結果が出ています(長めについてはグラフを掲載していません)。
居間または脱衣所の平均気温が18℃未満の住宅では、入浴事故のリスクが高まるとされる42℃以上の熱めの入浴をする割合が1.8倍高いとのこと。環境が寒いと熱い風呂に入りたがるという人間の心理も影響するのでしょう。
また、こんなのもあります。
冬期に死亡が増加する割合を県別に並べたものです。
寒いはずの北海道、東北は冬に死亡率が上がっていません。これは、ヨーロッパ各国にも言えることのようですが、寒冷な北欧よりも、温暖なポルトガルなどで冬期の死亡増加率が上がるそうです。
ここから考えられることは外が寒いことが病気になりやすさとは関係がなく、住宅の断熱性能が良い住宅が普及している地域で冬期死亡率が少ない傾向にあるということのようです。
だからといって簡単に断熱性能の高い住宅へ住み替えるという訳にはいきませんので、まずは自宅全体をあたため、脱衣所などでも18℃以上の環境をつくりましょう。