群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

「第41回日本神経心理学会学術集会に行ってきました」

  101213日に東京で第41回日本神経心理学会学術集会があり、当院STが2名参加してきました。日本神経心理学会とは、失語症高次脳機能障害認知症など神経心理学の幅広い分野の公演、講義、討論、セミナーが行われる学会です。
 
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 以下は参加者の感想です。
 
~~~ 今回の学会のテーマは『流暢性の失語症学』でした。
 普段、リハビリを行っていて患者さんが流暢性(話し方が流暢に聞こえるタイプ)の失語症なのか非流暢性(話し方に流暢性がないタイプ)なのか迷うことがあります。
 主観的に評価してしまい曖昧さを感じていました。
 客観的に評価する枠組を作ろうという意見がある一方で、そのような枠組は無くしてしまおうという立場の先生がいたり様々な意見がありました。
 今回聞いた事を参考にし、経験を積む中で、自分の考えの基盤を作っていければと思いました。
高次脳機能障害の分野では、記憶、注意、遂行機能についてがテーマになっているものを聞きました。
自分が見た患者さんと同じような症状の報告があり振り返ったり、新しい視点を発見したりしました。


最後に、特別講演を聴き、STという仕事は、言葉が障害された方をより正常な状態に近づける、あるいは言葉を失ってしまった方の言葉を取り戻す手伝いをするという大切な役割を担っているという事を改めて実感しました。今回の研修を今後に生かしていきたいです。~~~   
                       ST真庭
 
私達はこのように様々な学会に参加し、日々新しくなる知識を学び、普段のリハビリに繋げていけるよう心がけています。
 
参加者から、ちょっとおもしろい話題も聞きました。


認知症の方の味の嗜好を研究した発表があったそうなので、簡単にまとめます。
 
認知症者と健常者に、「甘い」「苦い」「からい」「酸っぱい」の4つの味をなめてもらい、どれが一番好きか、一番嫌いかを調査したところ、「甘い」が一番好きということは共通していたようです。

しかし、健常者の中には「からい」や「酸っぱい」が一番好きという人がいたのに対し、認知症者には「甘い」以外を一番好きと答えた人はいなかったそうです。

この結果から、認知症者は味の嗜好の幅が狭まっている可能性があり、その影響で食事の好き嫌いが激しくなるのではないかということでした。
 
興味深い話ですね。
 
「学会に行ってきました」というと、なんだか難しくて読んでもらえないかもしれませんが、今回のようにみなさんに興味を持って頂けるような話題も載せていきたいと思いますので、当院ブログを是非御覧ください。
 
ST茂木